より多くの
挑戦を楽しみ
より大きく
成長していきたい

幼い頃からモノづくりが好き。中でも根っからのクルマ好き。大学3年の頃、講義の一環でトピー工業の工場見学へ。工場から生み出される膨大な製品ラインアップの中でも、車のホイールをつくっていることを知ったときに運命的な出会いを感じる。その後は、さまざまな縁が重なり、晴れてトピー工業に入社。現在も、愛車で毎日通勤し、洗車には4時間かけることも。休日には気になるレースがあれば鈴鹿や富士へ足を運んだりと充実したカーライフを送っている。

事業開発戦略センター
研究開発部
工学部 材料工学科 卒
2010年入社

トピー工業の品質向上の
「要」を担う

 豊橋製造所にある「技術センター」が現在の私の職場です。製造を担う事業部では常にお客様からの課題や製造・開発プロセスでの課題を抱えていて、それに対する調査・研究をいち早く実行するのが、この技術センターという部署。つまり、トピーの品質向上の「要」としての役割を私たちが担っています。
 私は造機事業部担当として、年間約50件の調査業務や、難易度の高い案件や技術開拓の提案・推進を行う研究業務に携わっています。技術センターは私に比べてはるかに豊富な経験を持ったベテラン揃いですが、若手もベテランも関係なく「任せる」のがトピー流。私も新しい挑戦は大歓迎ですから、この環境を生かして積極的に新しい研究を立ち上げますし、実際に主担当も任されています。例えば評価技術では、造機事業部の主力製品である建設機械車両の足回りに用いられる「履帯」の稼働・負荷状況を試験で再現する研究開発を進めています。また、材料開発では、問題が発生した材料の調査を行い、その結果を受けて新しい材料開発に取り組み、その開発後の検証作業まで一貫して担当します。日々難題に直面しますが、粘って考え抜いて現場と議論を重ねて、日々積み重ねてきた成果が技術や品質の進化につながる、そんな達成感がここにはあります。
 私の次なる挑戦は、自分の研究が現場を超え、お客様、そして世の中に認められていくこと。この技術センターでは、海外の学会での発表事例も多く、グローバルスタンダードになった材料開発の事例もあります。そんな未来をより近いものにするべく、日々の研究と改良を積み重ねていきたいですね。さらに、次の夢でもあり目標でもあるのは、新製品開発。トピー工業を象徴する世界で生きる製品を開発することですね。ここで働くからには、世界で生きる仕事をしたい、そう強く思っています。

新しい挑戦は
大歓迎

主力製品の進化に挑む
「材料転換プロジェクト」への挑戦

 私には、挑戦の原点となるターニングポイントがあります。それは、最初の配属である造機事業部での生産技術で熱処理ラインを担当していたときのことでした。まだ自分のライン以外に目を向ける余裕すらなかった入社2年目のとき、私は「材料転換プロジェクト」の推進役に抜擢されたのです。このプロジェクトは製鉄に含まれる成分の中に製造段階で不具合を引き起こす成分があり、その転換を図ろうというもの。主要な製造所だけでなくお客様をも巻き込み、主力製品の進化に挑もうとする一大プロジェクトでした。
 「材料を換える」と言葉で言うのは簡単ですが、簡単なことは一つもなかったですね(笑)。材料開発では転換したい材料を新たな材料と換えるのではなく、残りの材料から代替できるものを見つけるという方法で調査・分析を行いました。そして「こういう試作品をつくってほしい」と現場に掛け合い、「この試作品は失敗する」と指摘を受けたり、未熟な自分のために無駄な試作品をあえてつくってくれたり…。そうして圧延、熱処理、加工、テストという工程を何度も繰り返し、最適な材料を開発しました。その後は、製品を提供しているお客様へ初めての交渉を経験。不安と緊張の中、テストで出した裏付けデータを見せての合意形成や、お客様の鋭い指摘に自分の意見をぶつけるという経験は、私を大きく成長させてくれました。こうして生産技術という一連の流れを経験して、その成果となる「材料」がトピー工業のスタンダードになっているのを見ると、大きな達成感と喜びを感じます。
 振り返れば、2年目の若手にどれだけ大胆に仕事を任せるのかと驚いた反面、この「とにかくぶつかる」という経験があったからこそ、早い段階で受け身の仕事から脱却できたと思っています。生産技術は、現場と寄り添って製品の品質向上や進化を担います。だからこそ、自ら手を挙げて進化に挑み、現場と自分の意見をぶつけ合って進化させていくことが大切です。そこから生まれる信頼や人脈が今の私の財産であり、未来の自分の自信にもつながっていくのだと思います。

Message

トピー工業は、自らやる気を持って手を挙げれば、たくさんの挑戦ができます。挑戦には他人からの否定や失敗のリスクがつきまとい、弱気になりがちです。しかし、失敗と成功の繰り返しが成長につながっているのだと、社会人になって心から実感します。トピー工業の事業は幅広いからこそ、これと決めずに飛び込んで、より多くの挑戦をしてみるのもいいと思います。ぜひ一緒に挑戦を楽しみましょう!

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