数10年先の未來へ
受け継がれていく
設備に込めた想い。

子供の頃からモノづくりが好きで、大学は工学部の機械工学科へ進学。好きなことを仕事にしたいとの考えのもと企業研究を進める中で、トピー工業は多様な事業を展開していることを知り、「ここならさまざまなモノづくりに挑戦できるのではないか」と考え入社を決める。中学から卓球をはじめ、現在でもオフの日には卓球に打ち込んでいる。

スチール事業部 豊橋製造所
生産技術部 設備管理グループ
工学部機械工学科 卒
2009年入社

新人時代から
新工場の立ち上げに携わる

 私は入社以来、「設備」という観点からモノづくりに携わっています。鉄鋼製品を製造するための設備を導入から管理まで行っており、設備の仕事はモノづくりの根幹を支えています。鉄鋼という製品の性質上、大きな設備を導入する際には億単位のお金と向き合うようなこともあり、とてもやりがいのある仕事です。
 トピー工業では若手の内からさまざまな経験を積むことができます。実際に入社2年目から、数100億円を投じて進められる豊橋製造所の新製鋼工場の立ち上げプロジェクトに参加していました。当社にとっての一大プロジェクトということもあり、当時の私は心を躍らせて業務に臨んでいましたが、知識も経験もなかったため、業務を遂行することが非常に困難でした。新工場に設置する設備のレイアウトや概要図の作成、電気炉や付帯設備などの仕様の検討やメーカーの選定などに携わったのですが、知識や経験不足で技術者と対等に話すことすらできませんでした。分からないなりにも無我夢中で仕事に打ち込んでいたのも事実です。しかしそのような中でも、周りの先輩や上司がしっかりとフォローしてくれたことでさまざまな経験や知識を得ることができ、大きな成長につながりました。着々と完成に近づいてきたプロジェクトで初めての試験操業では、メンバー全員が本当にこの設備は動くのかと半信半疑でした。しかし、電気炉の雷のような通電音が鳴り響き、スクラップが徐々に溶鋼へと姿を変える姿を見て長年取り組んできた工場がついに動き出したんだと心から感動したことを覚えています。
 豊橋製造所の新製鋼工場が稼働してからは設備の管理業務を担当しています。新人時代にゼロから作り上げた工場ですから、私にとっては生みの親のような存在です。その責任感が、設備のトラブル時には「絶対に直してみせる」という強い意志に繋がりました。
 製鋼や圧延の工場設備の寿命は長く、現在私が更新を担当している設備も私が生まれるよりもずっと前に導入されたモノであり、当時の技術者がどのような思いで作ったのかを想像すると、何とも言えないロマンを感じます。数十年後、次世代の技術者が私のことを思い浮かべながら工場の更新に取り組むことになるでしょう。そのとき「素晴らしい設備を作った」と思ってもらえるような設備を作りたいという気持ちは常に私の中にあり、それが次の挑戦への原動力となっています。大規模なプラントは、大小さまざまな設備でできています。それらを製造している工場や海外メーカーとの連携もあり、モノづくりの現場に触れられるのは大きな喜びです。

数10年後に残す
設備

仕事も趣味も家庭も、
全てを大切にしてこそ豊かな人生が生まれる。

 経験を積むに従って任される仕事も広がり、数十億円という規模の設備を担当したこともありました。設備を製造するのはプラントメーカーですが、エンジニアの方々と一緒になって私たちも設計に携わりました。そのため自分の手で新しい工場をつくっているんだという実感は大きかったです。
 仕事に全力を注ぐ一方で、卓球は今も続けており、豊橋製造所の卓球部で活動しています。全日本実業団選手権にも出場しました。私が学生時代に憧れていた、仕事も卓球も楽しんでいる社会人の姿に近づけたかなと思っています。卓球を通じて社内外の人脈も広がりました。何よりも嬉しいのは私たちが卓球する姿を見てトピー工業という会社を知り、入社してくれた方もいたことです。このような形で大好きな卓球を続けられていることに、感謝しています。
 社会人になるまで縁もゆかりもなかった豊橋で社会人生活のスタートとなりました。当時はあまり意識していませんでしたが、当社は寮や財産形成支援など、生活をサポートする制度が充実しています。こうして家庭を持つようになると、それらの制度がいかにありがたいか、改めて実感します。夢のマイホームも実現しました。
 間もなく初めての子供が生まれる予定で、今はその準備に大忙しです。出産後は、約半年間、育児休業を取得するつもりで、会社も男性の育休取得を推奨しています。仕事も家庭もさらに充実させて楽しく実りある人生を歩んでいきたいと考えています。

Message

最終的な決め手となったのは、会社のカラーやカルチャーが自分に合いそうだと感じたことでした。鉄鋼の仕事は非常に奥が深く、やりがいのある分野です。新しい設備を担当するたびに、新しい知識が増えていくので、成長を感じることができます。覚えることはたくさんありますが、それだけ成長のチャンスも多いのがこの仕事の魅力です。モノづくりに興味がある方には、ぜひ設備の仕事の魅力を感じていただきたいと思います。

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